障害者雇用で就職したい方へ

おかしい?B型事業所で起こるトラブルとその対処法

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B型事業所が自分に合ってないんじゃないかな?

おかしいと思うのは自分だけ?

クーさん
クーさん

B型事業所は雇用契約を結ばない就業訓練ではありますが、人間関係や事業所のシステムが利用者と合わないという事態が起こることもあります。

合わない場合は、A型事業所であったり、就労移行支援を目指すなど方向性を変えてみるのもアリですよ。

雇用契約を結ばずに就労訓練を行うことが出来るB型事業所。

週5の勤務ではありませんが、なかなか継続するのが難しいといわれるのが現状です。

その理由は大きく3つに大別されます。

  • 職員との相性が悪い
  • 利用者との人間関係が難しい
  • 賃金が少なすぎる

今回はB型事業所が「おかしい」と思われるケースと、その際の対処法。
そしてB型事業所から一般就労を目指したスキルアップを目指す方法を紹介します。

B型事業所から一般就労を目指す3つのステップ

1:A型事業所へ移行する

2:就労移行支援で就業訓練を行う

3:障害者雇用の求人を探す

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※障害者雇用・障害者枠での就労は、「障害者手帳を所有している方のみ」が対象となっています。手帳を所有していない方は、一般枠の就労サービス・エージェントを利用しましょう。

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B型事業所がおかしいといわれる理由は?

B型事業所を検索すると、「B型事業所 おかしい」のような検索キーワードが出てくることがあります。

これは検索頻度が多いため出ていると考えられますが、実際にB型事業所が「おかしい」といわれる理由にはどのようなものがあるのでしょうか?

まとめると、下記の3点になります。

  1. 職員との相性が悪い
  2. 利用者との人間関係が悪い
  3. 賃金が低すぎる

それぞれを詳しく見ていきましょう。

おかしいといわれる理由1:職員との相性が悪い

B型事業所には「就労支援員」といわれる支援員の方々がいます。

一応職員という扱いではありますが、会社でいう「上司」みたいな存在です。

YAhoo!知恵袋などのコメントを参考にすると、「高圧的」「距離感がつかめない」「無視された」という口コミが何件か見られました。ほかにも、作業所の雰囲気自体が合わないというケースも見受けられます。

ex.) 作業室内で就業時間中にずっとFMラジオを流していて・・・|おしえて!仕事の先生

クーさん
クーさん

国の補助金で運営されている施設だから尚のこと、そういうところが目に付きますね。

おかしいといわれる理由2:利用者との人間関係が難しい

職員との相性と同様に、利用者との相性が問題になる場面もあります。

特に、B型事業所で悪口や無視といったいじめが起こるケースが特に問題視されています。

精神障害者作業所で陰湿ないじめがあります。(Yahoo!知恵袋)

おかしいといわれる理由3:賃金が低すぎる

B型事業所の平均賃金(月額)
15,776円

B型事業所の平均賃金(工賃)は約1万~2万ほどと、①最低時給を下回る、②週1勤務の方も多いことも重なり、かなり低くなっています。

基本的に実家暮らしかもしくは障害年金での生活が前提とされた工賃設定であることが分かります。

B型事業所で起こるトラブルを解決するためにはどうすればいい?

B型事業所でのトラブルを解決するためには、他のB型事業所を検討するか、もしくは就労移行支援・A型事業所へ移行することをお勧めします。

筆者はB型事業所、A型事業所、就労移行支援をすべて見学したことがありますが、就労移行支援は特にきれいな事業所が多く、スタッフも落ち着いた方が多い印象を受けました。(特にIT系の事業所)

※筆者の個人的な見解です。

あまり人と接したくない場合には、在宅で訓練できる就労移行支援もあり、在宅で訓練しながら障害者雇用を目指すという方法も考えたほうがいいかもしれません。

B型事業所からスキルアップ(一般就労)を目指す3つのステップ

ここからはB型事業所からスキルアップして一般就労を目指す3つのステップを紹介します。

  1. A型事業所へ移行する
  2. 就労移行支援で就業訓練を行う
  3. 障害者雇用の求人を探す

A型事業所へ移行する

B型事業所から一般就労は、A型事業所から一般就労を目指す割合の2分の1しかありません。つまり、A型事業所の方が2倍一般就労が出来る確率が上がるということです。

これはA型事業所での勤務が週5であり、勤怠が安定していることが影響します。

もし週5での勤務が出来ている方であれば、A型事業所へステップアップしてもいいかもしれません。

※なお、A型事業所を飛ばして就労移行支援に通うこともできます。自分に合ったペースで進めて行きましょう。

就労移行支援で就業訓練を行う

次に進めていくのが就労移行支援での訓練です。

就労移行支援は「障害をお持ちの方が就労するための訓練を行う学校」のようなところで、PCスキルからコミュニケーションスキルまで幅広い分野を学習することが出来ます。

就労移行支援は事業所によって学習できる内容が異なり、事業所によってはWEBデザインやプログラミングを学習できる事業所もあります。

利用期間は一生に2年だけ(自治体によっては延長することも可能)と、とても貴重な機会ですので、必ず複数の事業所を見学して決めるようにしましょう。

障害者雇用の求人を探す

A型事業所や就労移行支援に通いながら障害者雇用を探すためには、ハローワークだけでなく障害者雇用転職エージェントを活用しましょう。

転職エージェントとは、無料で活用できる転職サービスです。転職エージェントは就職が決まった勤務先(企業)からお金をもらって運営されています。

週5勤務の正社員だけでなく、パート・アルバイト、また在宅勤務の求人など幅広い求人があるので、自分に合った求人を探すことが出来るのが特徴です。

障害者枠向けの転職エージェント

※障害者雇用・障害者枠での就労は、「障害者手帳を所有している方のみ」が対象となっています。手帳を所有していない方は、一般枠の就労サービス・エージェントを利用しましょう。

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クーさん
クーさん

勤怠が安定してきて、「働ける」状態になったら挑戦してみましょう。

さいごに|おかしい?B型事業所のトラブルとその対処法まとめ

今回はB型事業所が「おかしい」といわれる理由と、一般就労を目指してスキルアップしていく方法を紹介しました。

筆者の個人的なおすすめとしては、就労移行支援で経験を積んでから障害者雇用で就職することをお勧めします。

障害や病気の特性を理解しつつ、障害と仕事との両立を頑張っていきましょう。

【番外編】障害別!自分に合った仕事の探し方編

障害別おすすめの仕事は、当サイトのほかのページで紹介しているので是非ご覧ください。

B型事業所に関するQ&A

ここからは番外編としてB型事業所の仕事内容や工賃などについて解説していきます。

一般的な内容が主になりますので、飛ばしてしまっても問題ありません。

B型事業所とは

B型事業所の対象となる方

① 就労経験がある者であって、年齢や体力の面で一般企業に雇用されることが困難となった者

② 就労移行支援事業を利用(暫定支給決定における利用を含む)した結果、本事業の利用が適当と判断された者

③ ①、②に該当しない者であって、50歳に達している者、又は障害基礎年金1級受給者 

④ ①、②、③に該当しない者であって、地域に一般就労や就労継続支援A型事業所による雇用の場が乏しいことや、就労移行支援事業者が少なく、 一般就労へ移行することが困難と市町村が判断した地域における本事業の利用希望者(平成24年度末までの経過措置)

引用:障害者自立支援法等の一部を改正する法律案の概要 (mhlw.go.jp)

B型事業所とは、上記の対象者に対して”雇用契約を結ばず”に「就労の機会の提供及 び生産活動の機会の提供その他の就労に必要 な知識及び能力の向上のために必要な訓練その他の必要な支援を行う」場所です。

一般的にB型事業所は、週5での勤務が難しいときに就労訓練を行うことを目的として設立されています。

クーさん
クーさん

週5が難しいこともあって、B型事業所から一般就労は難しいといわれているよ。詳しくは後で説明するね。

B型事業所の給料は?

令和2年度のB型事業所平均工賃(賃金)は月額15,776円、時間給になおすと時間額222円と前年同期と比べると約0.4%減少しています。

B型事業所は一般的に週1からの勤務が多いので月額工賃は少なくなりますが、時間給でも時給よりかなり低い額であることが分かります。

一人暮らしは厳しい金額ですので、障害年金の受給が前提となった工賃設定と言えます。

平均工賃(賃金)月額の実績について(厚生労働省)

B型事業所の仕事内容は?

b型事業所の仕事内容は、事業所によって異なります。

引用:就労支援B型事業所に対するアンケート調査(公益財団法人 日本財団)

事業所でどのような作業を行っているか知りたい方は、その事業所に連絡をして、見学の申し込みをすることをお勧めします。

クーさん
クーさん

同じ作業でも事業所によって雰囲気が異なるから、絶対に見学させてもらおうね!

A型事業所とB型事業所の違い

A型事業所B型事業所
雇用契約原則必要原則なし
平均賃金79,625円15,776円
利用期間なしなし

A型事業所とB型事業所の大きな違いは、「雇用契約の有無」と「賃金の違い」です。a型事業所は一般的に週5勤務である一方で、b型事業所は週1〜の勤務が可能なので平均賃金は低い傾向にあります。

利用期間はどちらも「なし」となっています。

B型事業所の利用料金は?

就労継続支援B型事業所での利用料金は、世帯収入と事業所への通所日数によって異なります。詳しくは下記の表をご参照ください。

通うのにかかる料金は、基本的に前年度の収入に応じます。
具体的には、下記の表を参考にしてください。

世帯の収入負担上限月額
生活保護生活保護受給世帯0円
市民税非課税市町村民税非課税世帯0円
一般1市町村民税課税世帯(所得税16万円未満※1)
※入所施設利用者(20歳以上)、グループホーム、ケアホーム利用者を除く※2
9,300円
一般2上記以外37,200円

※1:収入が概ね600万円以下の世帯が対象になります
※2:入所施設利用者(20歳以上)、グループホーム等利用者は市町村民税非課税世帯の場合、「一般2」

B型事業所から一般就労へ行くことは可能?

厚生労働省の資料によると、B型事業所のサービス利用終了者(退職者を含む)に占める一般就労への割合(移行率)を見ると約13.2%と、全体の約10分の1が就労移行へ移行しているのが分かります。

全体の割合として比較するとやはり少なく、a型事業所、就労移行支援などの施設の方が一般就労への移行率が高いことが分かります。

もし急いで一般就労を目指しているなら就労移行支援がいいかもね。

参考:障害福祉サービスからの就職者について(厚生労働省)

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当サイトの参考リンク

就労移行支援・就労定着支援に係る報酬・基準について:厚生労働省

障害者の雇用支援:高齢・障害・求職者雇用支援機構

障害者雇用の現状:文部科学省

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