障害者雇用で就職したい方へ

やめとけって噂はホント?障害者雇用のウソホント

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障害者雇用ってやめといた方がいいの?

給料安い・単調・契約社員の求人しかないんでしょ?

クーさん
クーさん

そんなことありません。わたしも実はクローズからオープンに変えて転職しましたが、現在は年収400万円ほどで事務職をして過ごしています。(+障害年金)正社員登用アリの求人・仕事内容・年収を選べば大丈夫!

「障害者雇用はやめとけ」

「惨めだ」

「業務内容がつまらない」

障害者雇用での就労に関するマイナスイメージはあるかもしれませんが、実際就労した筆者の感想としては、就労先を選べばそこまでひどくはありません。※もちろん一般就労であるように、「転職で失敗した!」というケースがあるのは事実です。

でも専門家でない私たちがどうやって「良い企業を見分けるか」というのがわからないですよね。

その場合にオススメなのが「転職エージェント」の活用です。

障害者雇用について詳しいエージェントを頼りにして、就労を目指しましょう!

障害者枠向けの転職エージェント

※障害者雇用・障害者枠での就労は、「障害者手帳を所有している方のみ」が対象となっています。手帳を所有していない方は、一般枠の就労サービス・エージェントを利用しましょう。

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一般枠向けの転職エージェント

※下記のエージェントは障害者手帳を保有していなくても利用できます。

職歴が短い方ハタラクティブ

20代向け就職Shop

30代~転職ならDODA

【自己紹介】筆者は、発達障害と精神障害のダブルパンチ

クーさん
クーさん

障害者雇用はおすすめ」と障害者雇用でない人間が行っても正直説得力がないと思いますよね。

障害者雇用に関係する企業ばかりが記事を書いているので、別の視点で書きたいなと思ってます。

今回は筆者の体験談を中心に書きますね。

筆者はASDの発達障害で、大学時代にうつ病を発症。大学2年の時に障害者手帳3級を取得しました。現在は障害者雇用で事務職として勤務しております。

筆者は新卒クローズから障害オープンで転職した

新卒のころからオープンかというとそういう訳ではなく、クローズで就職しました。

「うつ病もだいぶ収まったし大丈夫だろう」そんな思いで大手メーカーに経理として就職。何気ないミスを連発、さらに残業も重なり、入社1年程度でうつ病が悪化、休職することになりました。

残業のない会社に行こうとしても、対して実績も経験もないので転職はうまくいかず(クローズ)、また転職エージェントからはブラック企業ばかり紹介されました。
※口コミ・評判・残業・年収などを確認しました。

どうしても生活していくための給料がいる。でも安定も欲しい。

わがままかもしれませんがそう思った私は、「障害者雇用なら条件がいいのでは?」と思ってオープンでの就職活動を始めます。

そこまでトントン拍子という訳ではありませんが、無事大手の年収約350万程度の企業に就職することが出来ました。(+福利厚生・確定拠出年金あり)

【体験談】障害者雇用で就職しての特性配慮事項など

障害者雇用ってトラブルが多い?楽?実際どうなの?

障害者雇用だからトラブルが多い、という印象は全くないです。

(遠巻きに見られる感覚はありますけど・・・デメリットしかないわけではありません。)

配慮や希望も結構聞いてもらえますし、わたしがいる職場はそこそこ理解があるなと思います。印象としては、育児休業明けの短時間勤務の方への対応、というものに近いものがあります。

残業への配慮がある点が特にそうですね。

障害者雇用が初めての企業ではなかったのである程度要領を得ていたようです。初めての企業だと「どんな仕事がいいのか、どんな配慮が必要かわからない」と仕事をさせてもらえないこともあるので、就業実績は事前に確認しましょう。

フルタイムで働くのがきつい場合には徐々にステップアップできる制度もありました。※最初の給与は下がりますが。長く働くには適していると思います。

一般と比較して仕事は?実際の配慮と支援

職場環境は別にフロアを分けてもらっているわけではないので、一般の方と同様です。

仕事内容は、分析業務を中心に行っています。Excelのピボットテーブルやマクロあたりは事務職として使えて損はないです。事前にMOSなどで勉強しておくのがオススメですね。

最近はプログラミングも勉強してこうしてブログも書いているので、今後何かの役に立つかなと思います。

安定の大手に障害者雇用で就職した。その給与は?

面接後の給与として提示されたのが大体350万円程度。その後大体1年務めるごとに10,000円/月の昇給があります。

やっぱり大手企業で業績が安定しているところだと昇給があるのがいいですね。

昇給に関しても求人に載っているので必ず確認したほうがいいです。障害者雇用の場合は、通常と異なるみたいな求人もあるので要注意!

後悔しない!障害者雇用で使った転職エージェント

わたしが活用した転職エージェントは下記のとおりです。

障害者雇用転職エージェント
クーさん
クーさん

最近は

マイナビパートナーズ紹介(首都圏・関西)というところもおすすめです。

転職エージェントで面談する際、必ず事務職・正社員(もしくは正社員登用あり)・年収350万以上を希望していました。

転職エージェントに条件を言う時、特に気にしたほうがいいのは「希望する条件より少し上+希望就職時期を少し早め」で伝えることです。

「希望する条件より上」というのは、転職エージェントは年収は少し下のレベルの求人を持ってくるからです。(良い求人は残しときたいのかな??)

そして就職時期が早めというのは、エージェントの担当のやる気に影響するからです。結構歩合制の部分はあるみたいですね・・・。

ということでエージェントへの登録の際は、「希望する条件より少し上+希望就職時期を少し早め」を伝えるようにしましょう!

やめとけ?障害者雇用のウソホント

結論から言うとわたしの場合は、障害者雇用で就職してよかったと思っています。

  1. 給与水準が高い
  2. 残業しなくていい

この2つが確保できたのはわたしにとって大きかったです。

3カ月を目標に転職活動をした結果半年程度はかかりました。なるべく早く就職したいという気持ちをエージェントに伝えれば、紹介される求人数も増えると思います。(エージェントも人なので紹介する内容が変わります。)

最低2つ、出来れば3つの転職エージェントを並行して転職活動をしていきましょう。

クーさん
クーさん

エージェントに登録すると、就活状況確認の電話がかかってきます。電話を無視してしまうと、今後の利用が難しくなったり、気まずくなってしまうので、電話に出るようにしてね!(折り返しの連絡になっても大丈夫!)

向こうも人なので丁寧な対応をしましょう。

障害者枠向けの転職エージェント

※障害者雇用・障害者枠での就労は、「障害者手帳を所有している方のみ」が対象となっています。手帳を所有していない方は、一般枠の就労サービス・エージェントを利用しましょう。

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【一般的データ】障害者雇用はやめとけといわれる理由

「障害者雇用 やめとけ」「デメリットしかない」って検索ワードが出てきますよね。実際の体験談は上で説明した通りです。一般的になぜ「やめとけ」「デメリットしかない」といわれるのかも念のため説明します。

理由その1:平均給料の安さ

障害者雇用は雇用形態が契約社員・パートなどからスタートする場合が多いです。これは障害者の一般的な就業経験が少なく、契約社員からスタートすることで様子を見ているという理由もあります。

※求人によっては正社員からのスタートもあります。

転職エージェントを利用すれば、正社員登用実績もわかるので必ず求人に応募する前に確認しましょう。

<日本人の平均と障がい者の平均年収>

対象平均年収
日本人平均(正規雇用)496万円
日本人平均(非正規雇用)175万円
精神障害者平均189万円
発達障害者平均164万円
身体障害者平均248万円
知的障害者平均137万円
週30時間以上を参考

参考URL:厚生労働省令和2年分 民間給与実態統計調査|国税庁 (nta.go.jp)

加えて通訳や技術職系だと給与が高くなる傾向にあるので、得意な方はそちらをチャレンジしてもいいかもしれません。

理由その2:任される職務内容が単調

これは特例子会社ないし初めて障害者雇用を行った企業に多い例ですが、少し業務が単調になることもあります。

障害配慮として「残業を行わない」といった配慮を受ける場合、どうしても任せられる仕事・業務を選ばねばなりません。こういった業務を繰り返し、年数を重ねるので先に述べた給与が上がらない・年収が低いということにつながって行きます。

業務負荷を上げたい、という方はその旨をエージェントは面接などで伝えるようにしましょう。

理由その3:障害がオープンになる

これは働いてるのでわかりますが、同じフロアの従業員には障害者雇用ということがわかります。大手の場合は他のフロアやエリアにいる人間にはわかりません。

人の口に戸は立てられぬといいますので、絶対に地元でバレたくないという方は障害者雇用でないほうがいいとは思います。

地元での就職でもなく、気にされないならオープンでもいいかなと。

クーさん
クーさん

私も人事として働いていたのでわかりますが、事前にどの方まで障害をオープンにするかを相談されます。

なるべく配慮をもらいたいなら幅広く、オープンにしたくないなら狭く範囲を決めましょう。

理由その4:求人数の少なさ

障害者雇用を行っている企業は限られています。

これは障害者雇用促進法によって、

  1. 雇用する労働者の2~3%に相当する障害者を採用
  2. 従業員43.5名以上の企業に雇用義務がある

2つの視点からの理由からわかります。

まず、最低雇用する労働者の2~3%程度ですので全体に占める割合としては少なくなる。つまり、求人数も必然的に少なくなります。

そして2つ目の従業員43.5名以上の企業に雇用義務がある。こちらは従業員10名程度のスタートアップの企業などでは採用しなくてもいいということになります。

別の視点から見ればある程度の規模が担保された企業のみ採用を行っているとも取れるので、そこまで悪いことではないように私は感じました。

  • ハローワークの求人数:1,067,802件
  • 障害者枠での求人数:16,884件

ハローワークの求人数だけでは少ないですよね。転職エージェントではクローズの求人もあるので、登録するだけでも応募できる数はだいぶ違うのかなと思います。

わたしは応募できる企業数を増やすために活用しました。

参考URL:障害者雇用促進法の概要 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

やめとけ?障害者雇用のメリットは?

一般的に障害者雇用で得られるメリットは下記の通りです。

  1. 障害に配慮してもらえる
  2. 障害者枠での入社だと定着支援をしてもらえる
  3. 大手企業に入社しやすい

メリット①障害に配慮してもらえる

「業務スピードをゆっくりにしてほしい」「締め切りが近いものはなるべく避ける」「怒鳴らない」等障害配慮を受けることが出来るのは大きなメリットです。

もちろん過度にならないようにしなければなりませんが、オープンの就労だと隠すということだけでもストレスがたまりますよね。

下記のアンケート結果でもオープンの就業年数が短いという結果が出ています。

就業年数が短い=年収が下がる

ということにもつながるので、なるべく長く働くことが出来るよう、オープンでの就職を個人的にはお勧めします。※昇給・年金・退職金UPにも繋がるからです。

なおかつ特性を理解してもらえれば、業務負担も少ないもしくはミスの多さをそこまで気にされない業務につくことが出来るのでその面でもお勧めできます。

メリット②転職エージェント経由だと定着支援もある

わたしが利用したエージェントでは、1年程度の定着支援も行ってくれました。

具体的には1カ月に1回面談があり、困りごとなどを相談し、代わりに会社に伝えてくれます。

わたしの場合は、「業務負荷が大きいので変えてほしい」「この指示があいまいで困っている」などを伝えたことがあります。自分で伝えるのが苦手な方は、まずは仕事に慣れるためにも最初は間に入ってもらう方がいいと思いませんか?

転職エージェントだけでなく、就労移行支援でもこの定着支援制度はあるので気になる方は就労移行支援もあわせて検討してみてくださいね。

prework ≫【本音で選ぶ】厳選15選!就労移行支援おすすめランキング【どこがいい?】

メリット③一般より大手企業に入社しやすい

これはわたしが転職活動を行って実際に感じたことです。先にも述べましたが、dodaやリクナビエージェントを使っての就職活動を先に行い、障害者雇用へ変更しました。

理由は簡単で、紹介される求人に大手がなかったから。

なぜ大手企業がいいの?と思われる方もいると思います。わたしが考える大手がよい理由は下記のとおりです。

  • 給与水準が高い
  • 昇給額が大きい
  • 福利厚生が整っている
  • 退職金が多い

最初に提案される給与が多いから小さい会社でもいい、と思っていませんか?大手の企業の良さは、長期間勤めてもリストラされにくい、さらに昇給額が大きいという点にあります。

もちろん業績にもよりますが、大手企業のほうが労働組合への意識も高いので、昇給額は増える傾向にあります。

また、福利厚生がよい点も見逃せません。カフェテリアプラン・確定拠出年金など額面に反映されない部分でも中小企業とは大きな差が生まれています。

※カフェテリアプラン:年間10万円ほど自分が好きなプランで購入したりできる制度

クーさん
クーさん

カフェテリアプランを活用して医療費を浮かしたり、旅行に行ったりしたこともあります。

また確定拠出年金は退職金とは別に会社が捻出してお金を積み立ててくれるので、老後の資産形成にもぴったりです。

クーさん
クーさん

こういった視点をもって就職する企業を決めたいですね

障害者枠向けの転職エージェント

※障害者雇用・障害者枠での就労は、「障害者手帳を所有している方のみ」が対象となっています。手帳を所有していない方は、一般枠の就労サービス・エージェントを利用しましょう。

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転職エージェント・ハローワーク・就労移行支援。この3つをうまく利用しつつ、ぜひ自分に合った就労先を見つけてくださいね!

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当サイトの参考リンク

就労移行支援・就労定着支援に係る報酬・基準について:厚生労働省

障害者の雇用支援:高齢・障害・求職者雇用支援機構

障害者雇用の現状:文部科学省

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