発達障害と診断された話～凸凹さんになった日～

「大人の発達障害」と巷で騒がれているので、皆さんご存知の人も多いでしょう。

中でも有名なのはADHDですが、私が大学時代に診断されたのはASD(自閉症スペクトラム)でした。

今回は、ASDとは何か、どうして診断されたのかについてお話ししたいと思います。

加えてこちらの記事が、発達障害かもしれないけど精神科や心療内科で何をするのか、どんな診察を受けるのか不安という方の助けになればと思います。

1.ASDとは

ASD(自閉症スペクトラム)とは、対人関係が苦手・強いこだわりといった特徴を持つ発達障害の１つです。

すまいるナビゲーター　https://www.smilenavigator.jp/asd/abc/

ADHDは多動性や衝動性がありますが、ASDはどちらかというと神経質と言いますか、寡黙な方が多いような印象です。(もちろん、多弁になる方もいらっしゃいます。)


私の場合は、幼稚園のときに登園拒否になるほど人との関わりが苦手でした。

現在も友人と呼べる人はほぼいません。
話すことが苦手で、周りの人々を凍りつかせることも少なくありませんでした。　

雑談をする意味がわからず、必要な会話だけで済ますタイプでしたので昼休みはもっぱら読書ばかり、何をして過ごせばいいのか分からずに学生生活を過ごしました。

こだわりに関しては、毎日通る道が決まっているで変わると気分が悪くなる・首に触れるものはほとんどつけれないのでタートルネックやマフラー・」ネックレスはつけられないなど身体的に影響が出るほどのこだわりを持っています。

2.ASDと診断された経緯

私がASDと診断されたのは大学２回生の頃。

バイト、資格取得、ゼミ、などが重なり二次障害であるうつ病を発症した時のことでした。

全く何も楽しむことができず、大好きなカラオケやゲームをしてるときですら涙が出てしまう症状が出たため駅前の心療内科に通うことを決めました。

当初はうつ病の薬を飲みカウンセリング を受けるだけで発達障害のことなど全く気にしてませんでした。

ですが、大人の発達障害と騒がれ始めると同時に自分と同じような人がいないかを調べたところ、「ASD」という存在を知りました。

自閉症の人が持つ特徴「ウィングの3つ組」

「え、これってわたしのことじゃない？」そう思った私は親と話しあい、心療内科の先生に知らせることを決めます。

その話を心療内科の先生にしたところ、紆余曲折ありつつそれでは調べてみましょうということになったのです。

3.発達障害の診断の経緯

まず私が行ったのは知能検査WAIS-IIIです。

これは俗に言うIQテストのことで、詳しい内容はまた後日書こうと思うのですが数字の暗唱や語彙力チェックなどを行います。

こちらは能力の偏り、得意不得意を可視化します。
能力差が大きいと発達障害の可能性が高いと言う印象です。

ですが差が開いているから必ずしも発達障害というわけではありません。下記にありますが医師の判断上生きる上での不自由を感じることが重要になります。


そして次に受けたのがロールシャッハテスト。
こちらはもしかしたらご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、
「黒いインクの染みが何を示しているか」、と言うのを自分なりに解釈して心理士に伝えるテストです。こちらは思考の偏りを見るものですね。

最後が問診です。

私の場合は母が行いましたが、過去にどのような子供であったかなどの質問に答えていきます。ここで発達障害と判断されることが多いです。俗に生きてきてどう苦労してきたかが重要視されます。

以上の３つのテストを受け、先生にASDであることを診断されました。

4.診断されて思うこと

当時、ASDと診断されて「やっぱりな」と言う気持ちと違和感の正体に名前が付いたことの「安堵」が大きかったです。

名前がつかない症状に常に苦しんできた私にとって、同じような人がいること。

そしてこれが普通ではないことが理解できて、新しく人生が始まった気がしました。

5.今後について

正直私の発達障害者としての人生は苦痛と苦労ばかりです。今まである種の「健常者」として生きてきた身として「なぜこんな目に」と言う気持ちもあります。

発達障害、そしてうつ病。これらに向き合う過程ではありますがまたこのブログに載せていきたいと思います。

6.最後に診断を受けることを考えてる人へ

発達障害の診断を受けようか迷っている方はいらっしゃるかと思います。

自分なりに踏ん切りをつけたい、症状の理由を知りたい、などの方は一度心療内科の受診をお勧めします。

その際は先生によって合う合わないがあるので転院することもありです。

ただし、後日記事を書きますが病院で診察を受けた告知義務がローンや保険では存在するので、それらを考えている方は1度保留にしたほうがいいでしょう。

発達障害は自身が障害だと思わなければ障害ではないです。オープンにするもクローズにするも、障害者手帳を取るも自由です。

確かにそう言う傾向はあるけど困ってないよーと言う方なら診察を受ける必要もないのでご安心ください。

心当たりがあり、「診察を受けたいけどどんなテストをするんだろう？」「心療内科・精神科って何？」と言う方々がこの記事を読んで安心して診察が受けられるようになれば幸いです。

それでは今日はここまで。
どうもありがとうございます。
また会いましょう。