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人間関係をリセットしたくなるんだけどこれは病気?
発達障害との関係性も知りたい
人間関係に悩んでいる方はどこにでもいるものです。
しかし、最近では「人間関係リセット症候群」という言葉が話題になってきています。
この症状は「ふとしたときに人間関係を真っ新な状態にしたい」と行動に移すことです。
一部の専門家によれば、この症状は発達障害と関係していると言われています。
そこでこの記事では、人間関係リセット症候群の詳細とこの症状を持つ人が健全な人間関係を気づくためにできる対処法を考えていきます。
発達障害の当事者でおなじく人間関係リセット症候群の傾向があるクーさんが解説していきます。
人間関係リセット症候群とは
人間関係リセット症候群とは、ふとした拍子に人間関係を切り離したいと行動することを指します。
具体的には下記のような行動を指します。
・Twitterのアカウントを削除する
・LINEで友人をブロックする
・転居や転職をすると今まで関わりのあった人と連絡を取らなくなる
・突然音信不通になる
・会う約束をキャンセルする
・人間関係をリセットするために転職する
上記の行動を頻繁に行う場合は、「人間関係リセット症候群」かもしれません。
人間関係リセット症候群は病気?
人間関係リセット症候群はあくまでそういった傾向を示すものであり、明確な病気としての診断名があるわけではありません。
ですので、病気とは一概に言えないのがこの症状の問題点でもあります。
では、人間関係をリセットする行動によって引き起こされる問題にはどのようなものがあるでしょうか?
人間関係リセット症候群の問題点
人間関係をリセットすると起こる問題として、下記のものがあります。
- SNSを削除・ブロックしたことを後悔する
- 転職を繰り返し、就職が難しくなる
- 新しい人間関係を作るのが難しくなる
SNSを削除した・ブロックしたことを後悔する
TwitterやLINEを含め、削除したりブロックしたりするとその人間関係を取り戻すのは難しいです。
Twitterなどは気軽に新しいアカウントを作ることができますが、LINEは一度ブロックしてしまうと再び連絡を取るのが億劫になるでしょうあ。(もしかしたらブロックしていることが相手に伝わるため)
こうした人間関係のリセットを突発的に行うとのちに後悔してしまうというのが問題点の一つです。
転職を繰り返し、就職が難しくなる
人間関係リセット症候群の中でも重症な方ですが、人間関係に変化を起こしたくて転職を繰り返すというケースがあります。
こういった症状があると、「転職が多い人=なかなか会社に定着したに人」とみなされて次の就職が難しくなります。
突発的に辞表などを出す場合はこういった問題になることに注意が必要です。
新しい人間関係を作るのが難しくなる
小学校・中学校・高校・大学など年齢の若い頃は新しく人と出会う機会が豊富にあります。特に学校のクラスだけでなく、部活動やサークルで新しい友人との出会いがある場合も多かったでしょう。
しかし大人になるにつれて、こういった新しい人間関係を構築する機会は少なくなります。
人間関係のリセットを繰り返した結果、孤独になるということもあり得るので注意が必要です。
人間関係リセット症候群の原因として考えられるもの
人間関係のリセット症候群の原因として考えられるのは、以下の通りです。
・人間関係にトラウマやストレスがある
・コミュニケーションが得意ではない
・他人の支援や助言を受けることが苦手
・短期的な人間関係を好む
・人間関係を維持するのに必要な努力をしたくない
・他者を信用するのが苦手
こういった人間関係を億劫に思うことによって、人間関係リセット症候群に陥る危険性があります。
転職を繰り返すなど生活に問題ある点を除けば、人間関係をリセットすることは悪いことではありません。
後述しますが、人間関係リセット症候群を緩和させる方法はあります。
人間関係リセット症候群と発達障害の関係性
「人間関係リセット症候群」と「発達障害」は関係が深いと言われています。
たとえばADHDの衝動性やASDのコミュニケーションが苦手な特性はこういった人間関係リセット症候群の特徴に合致します。
発達障害=人間関係をリセットしやすいという訳ではないですが、あくまで可能性としてそういった傾向があるという点には注意が必要です。
【体験談】友人が実は必要ないケース
実は筆者にも「人間関係リセット症候群」の傾向があります。
Twitterのアカウントを削除したり、LINEをブロックしたりの軽度なものに留まりますが。(ちなみに人間関係のために転職をすることはありませんでした。)
最近まで「なぜ人間関係が長続きしないのだろう?」と疑問に思っていましたが友人に言われてハッと気づいたことがあります。
「友達が必要ないんじゃないの?」
あくまで筆者の場合はですが、「友人が多い人間に憧れている」のであって、「友人は必要ない」ということに気がつきました。
特に筆者はASDの傾向が強いのでコミュニケーションが苦手です。特に休日に友人と出かけたりすると精神的にかなりの疲労感があります。
友人の多い自分に憧れがあっても、実は人間関係を作ることが好きではないケースの場合は、人間関係リセット症候群が悪いものではないということです。
孤独になるかもしれませんが、限られた人間関係が実は重要だったというケースもあるということをお伝えしたいと思います。(あくまで体験談なので全ての方に当てはまるかはわかりませんが)
対処法|人間関係リセット症候群を改善するために
人間関係リセット症候群は悪いことばかりではありません。ストレスを緩和する効果もあるためです。
ですが一方でどうしてもこの症状を対処したいという場合もありますよね。
具体的な対処方法として次の方法があります。
- 事前に絶対リセットしたくない人を決めておく
- SNSの削除やブロックは1日おいて考える
- 転職する場合は転職先が決まってから行動する
- 新しい人間関係を作るため、町のサークルなどに参加する
事前に絶対リセットしたくない人を決めておく
人間関係リセット症候群の傾向がある場合には、事前に絶対リセットしたくない人とそうでない人を分けておくことをお勧めします。
ストレスなどで衝動的にブロックしてしまう場合も「この人なら別にいいか」と思える人と「リセットしたら困る」人とに分けることで、リセットした場合の困りごとを最小限に抑えることができます。
おそらく完全に人間関係リセット症候群を止めるのは難しいと思うので、こうした対処方法も有効的です。
SNSの削除やブロックは1日おいて考える
TwitterやLINE・Instagramの削除やブロックは衝動的に行うのでなく、1日おいてから行うというのも衝動性を抑えるためには有効です。
Twitterなどの場合は削除してしまっても数週間は復元が可能ですし、LINEもブロック解除などができるので、1日考えてから行動に移したり、衝動的に行動してしまった場合には復活させるということも対応策の一つです。
転職する場合は転職先が決まってから行動する
人間関係をリセットしたいために転職する方の場合は、転職先が決まってから行動に移すようにしましょう。
どうしても衝動的に行動する場合も、転職先が決まっていればその後の心配も少なくて済みます。
転職回数が多いと転職に不利になりがちですが、ベンチャーなどの場合は転職回数が多くても受け入れている場合もあります。
ほかにも発達障害の場合は障害者雇用での就職もできるので、それを視野に入れて転職活動をして、転職先が見つかったら転職するとよいでしょう。
※障害者雇用・障害者枠での就労は、「障害者手帳を所有している方のみ」が対象となっています。手帳を所有していない方は、一般枠の就労サービス・エージェントを利用しましょう。
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新しい人間関係を作るため、町のサークルに参加する
どうしても突発的に人間関係をリセットしたい衝動に駆られる場合には、リセットしても良い人間関係を作っておくのもおすすめです。
町のサークルやボランティアなどに参加しておいて、どうしてもリセットしたい衝動に駆られたら、仲の良い友人ではなく、気軽にリセットできる人をチョイスするのも一つの手かもしれません。
そのためにリセットする用の新しい人間関係を構築するのもよいでしょう。
※距離感のある人間関係をつくると、精神的にも安定しやすいと思います。
人間関係リセット症候群は発達障害の特徴?まとめ
人間関係リセット症候群は病気ではありませんが、ADHDの衝動性やASDのコミュニケーション能力の欠如など、発達障害の症状に影響している可能性があります。
人間関係をリセットすることが必ず悪いことではありませんが、時には転職や転居などの一大イベントに大きな影響を与えることも少なくありません。
その対処法として、リセットしていい人間関係を事前に決めておいたり、転職の場合は事前に転職先を決めておくなどして準備を進めておけば、人間関係をリセットした際の被害も最小限に済みます。
人間関係リセット症候群を治すのは難しいですが、この症状と上手に付き合って、健康的な人間関係を築きましょう。
このブログでは障害を持つ方の「働く」支援し、ときには障害や病気に関するコラムをまとめています。ぜひ他の記事も読んでみてください!
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