凸凹さんが「解釈違い」と言われた話

それは2月のこと・・・

節分でのデイケア恵方巻争奪戦を終え、友人と久しぶりのランチの約束を取り付けた日のことでした。

デイケア恵方巻争奪戦についてはこちら　↓

【デイケア】節分に納豆巻きを食った話～穴子入り恵方巻を賭けた仁義なき戦い～

顔面塗装工事を行い、シンプルなワンピースを身にまとい、「うん、擬態できてるできてる」と自信をもって友人とインド料理を食べに梅田に向かいました。

友人

ひさしぶり～。あれ！めっちゃ髪切ってんじゃん。どしたの

クーさん

そうそう、心機一転～

と何気ない会話をし、インド料理屋さんに到着。

地味になまっているインド人に案内され、奥まった少し暗いソファー席での出来事である。

近況を報告しあい、最近転職したばかりの友人は「暇でしょうがない」と青い鳥症候群のような愚痴をこぼし、その事件は起こった。

友人

そういやさー。クーさんって発達障害って言ってたじゃん？

クーさん

うんうん

友人

あれ解釈違いなんだけど。公式が解釈違い起こしてんだよな

クーさん

ほう、くわしく

友人

いやさ、部活のCちゃんだったらわかるのよ。めっちゃ話しかけてくるしなんか揺れてるし。

でもクーさんはよくわかんない。話してて普通だし、クーさんで発達障害だったら私どうしたらいいの？ってかんじ。

なるほど、凸凹さんが解釈違いだとね。

うーん、私障がい者枠だし何なら障がい者手帳を持っているけど、たぶんそういうのじゃないんだよな。

要するに擬態できててわかんないってことか。

クーさん

あはは！なにそれ～。

とだけ返事をし、最近話題の乙ゲーの話へ移行しました。

外からわからない凸凹さん

わたしは、障がい者枠の就労、就労移行支援、デイケア、あらゆるところで障がい者であることを明かし、障がい者手帳も見せてます。

そこでたいてい言われる言葉が「まったくそうみえない」ということです。

障がい者枠としている就活の時でさえまったく見えないと何人かの面接官に言われました。

Twitterでこんな投稿が話題になったことがあります。

わたしも障がい者料金で乗る障がい者手帳を見せますが、「障がい者料金」と表示されるたびに後ろにいる次の方が、「え、ほんとに?」という顔をされるのが嫌だなと思う時もあります。

わたしは会話のキャッチボールが苦手で、一方的に話をしてしまったり相手の感情がわからなかったり、仕事では本当になんでするんだろう？という疑問から「なぜですか？」と質問して怒られたこともあります。

そういった障害からASD＋ADHDとして診断を受け、障がい者手帳を交付されたのですがこういった反応がなくなることはありません。

凸凹さんたちとして生きるということ

わたしは、発達障害が理解されることがあればいいと思うと同時に、これはきっと不可能だなと思っています。

「気持ちがわからない」「表情が読めない」「言葉の裏がわからない」

こういったことがある種当たり前のわたしにとっては、逆の立場からしたら「なぜ？」と思うこともまたおそらく当たり前のことなのでしょう。

なーんてことを思いながらインドカレーとナンをもそもそと食べ、ペロッと完食した私たちは改札で解散。

無事に帰路へとついたのでした。