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発達障害は事務に向いてないの?
そんなことはありません。障害特性と対策を考えれば、事務職でも働くことが出来ます。
障害者雇用の求人で最も多いといわれる「事務職」
その仕事内容は多岐にわたり、経理・人事・総務などその職種も豊富です。企業規模によっては1つの業務だけでなく、幅広い分野に携わる場合もあります。
「マルチタスクが多い」
「ミスが許されない」
こういった業務が多い事務職は発達障害に向いているといえるのでしょうか?
今回は発達障害と事務職の関係と、その対処法を解説します。
発達障害に事務職は向かない?
発達障害に事務職が不向きといわれる理由は何でしょうか?
一般的に言われるのが下記の3点です。
- データ入力でミスが許されない
- 電話対応などマルチタスク
- 会議が多く、人とのコミュニケーションスキルが必要
それでは詳しく見ていきましょう。
ADHDの天職は?発達障害の筆者がオススメするADHDに向いている仕事とその見つけ方データ入力でミスが許されない
事務職の中でも特に経理にこの傾向が強いです。
伝票や決算資料の入力などが細かく、うっかりミスをしがちな発達障害には少し難しいと言えます。
事務職の場合でも経理の場合は、ADHDでなはなくASDの方に向いている職種といえるでしょう。
電話対応などマルチタスク
事務職はマルチタスクが基本です。
複数の業務を並行して行い、締切りなども設定されておりそれに間に合うように行う必要があります。
マルチタスクでパニックになる発達障害として、ASDの方が多いです。
障害者雇用枠での就職の場合は、電話応対を免除してもらうという配慮を受けられるパターンもあるので、職場の方に相談してみましょう。
会議が多く、人とのコミュニケーションスキルが必要
「営業と異なり、事務職はコミュニケーションがいらない」
そう思われがちな職種ではありますが、事務職は折衝業務を行うことが多いです。
現場と本社の間に挟まって相手をうまくなだめたり、会議で発言を促したり、意外にコミュニケーション能力が必要な職業です。
事務職の中でも職種を選べば大丈夫なケース
上記で紹介した通り、事務職では発達障害の方が苦手な業務を含むことが多いです。
しかし、職種によっては障害特性を生かした就労を行うことが可能になります。
下記の2つの職種に分けて、発達障害との関係を見ていきましょう。
- 人事・総務系
- 経理・法務系
人事・総務系
人事・総務の仕事は、企業規模によって大きく異なります。ADHD向けと言えます。
また、採用業務や研修業務は、細かい処理やミスが許されない業務が少ない傾向にあるので、ADHDに向いていると言えます。
人事・総務職は業務内容によって、発達障害に向いているかどうかが大きく異なるので、必ず業務内容を確認するようにしましょう。
※給与計算の業務が人事・総務に入る場合がありますが、今回は経理職として解説します。
経理・法務系
経理・法務系はミスが許されない仕事が多いです。
専門性も高い業務内容ゆえにASDに向いている職業と言えます。
企業規模によっては二次チェックの担当がいる場合があり、ミスをしても多少の安心感はあるかもしれません。
ルールに沿って業務を進めていきたい方、臨機応変さがそこまで求められない業務がしたい方に向いている職種といえるでしょう。
事務職をあきらめる前に対策したいこと
「事務職は向いていないんだ・・・」
と思った方、少し待ってください。
事務職に関連する業務は、他の職種でもあるケースがほとんどです。
ですので他の職種に転職する前に、障害特性への対処法を考えていきましょう。
今回は3つの障害特性に絞って、その対処法を紹介します。
- タスク・スケジュール管理
- 耳からの情報が入りにくい
- ケアレスミスが多い
タスク・スケジュール管理
筆者がよく活用するのがMicrosoftのoutlookのアプリです。
一般的にメールアプリとして使われていますが、スケジュール管理も可能です。
outlookでは、タスク管理や1日のスケジュールを設定でき、締切り近くになるとアラームで警告してくれます。
なかなか仕事でスマホのアプリを使うのは難しいと思いますが、outlookはExcel・Wordを活用しているならおそらくPCの中に入っているので、ほとんどの人が活用できると思います。
耳からの情報が入りにくい
耳からの情報が入りにくい場合には、文字起しのアプリを活用しましょう。
筆者は耳からの情報が入りにくいので、オンライン会議では文字起こしのソフトを利用しています。目からの情報なら集中力があまりなくても頭に入りやすく、後からの見直しも可能です。
TeamsやZoomでのオンライン会議なら、文字起しの機能がついているので、選定すれば簡単に利用することが出来ます。
他にはGoogleドキュメントなどのアプリも活用可能なので、ぜひ試してみてください。
ケアレスミスが多い
ケアレスミスが多い場合は、チェックリストを作成したり、二次チェックを頼んでみましょう。
特に計算業務の場合は一つのチェックが命取りになる場合があるので、二次チェックをお願いしたいですよね。
一般枠での就業の場合は自分で抱え込むことが多いですが、障害者雇用であれば配慮事項として検討するのがよいかと思います。
発達障害に向いている他の仕事は?
発達障害に向いている事務職の内容について解説しました。
では、「色々な事務職を体験したけど、やっぱり合わない」という場合はどうすればいいでしょうか?
発達障害に向いている他の仕事を解説していきます。
営業
営業の中でも、顧客対応がある程度マニュアル化している仕事は、発達障害の方にも向いている仕事と言えます。
一般枠の就職・転職エージェントで1,2を争う求人数がある職種なので、仕事選びには困らないでしょう。
ただ車の運転が必要なケースもあるので、それが苦手な方は避けたほうがいいかもしれません。
※最近では転職エージェントの担当者業務など、在宅でできる営業系の仕事も増えてきました。
SE・プログラマー
次に向いている仕事としてよく挙げられるのがプログラマー・SEです。
SEは折衝業務が多いので、プログラマーのほうが個人プレーをしたい方にはおすすめです。
プログラマーのメリットは、間違っていたらプログラムが動かないケースが多い点です。
ADHDなどうっかりミスをしても、プログラムが動かないだけなのでのちのち大問題に発展するケースはそこまで多くありません。
※経理の場合は間違って入金したら、返金までの対応がかなり大変です。
プログラミングは向き不向きがある職種なので、progateやドットインストールなどで自学自習してから考えてみるようにしましょう。
<参考URL>
≫Progate | プログラミングの入門なら基礎から学べるProgate[プロゲート] (prog-8.com)
≫ドットインストール – 3分動画でマスターできるプログラミング学習サービス (dotinstall.com)
これから就職・転職したい場合
もしこれから発達障害の方が就職・転職される場合は、下記の障害者雇用転職エージェントをオススメします。
※障害者手帳を保有している方限定のエージェントです。
上記のエージェントは求人数も多く、頼めば履歴書や職務経歴書の添削もしてくれるため、就職活動で非常に役立ちます。
実際に筆者も利用したエージェントも紹介しているよ!
一般枠での就労の場合は、障害者手帳を保有していなくても利用できる下記のエージェントを利用しましょう。
発達障害に事務職は向かない?その対応策と向いている職業まとめ
今回は、発達障害と事務職の関係とその対処法についてまとめました。
事務職も職種が複数あるので、自分に合った職種を見極めることが大切です。
今回紹介した職種を参考に、自分の障害特性を振り返って、仕事を探すようにしましょう!
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当サイトの参考リンク
就労移行支援・就労定着支援に係る報酬・基準について:厚生労働省
障害者の雇用支援:高齢・障害・求職者雇用支援機構
障害者雇用の現状:文部科学省
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